明日10月10日は、佐渡法難会です。

日蓮聖人が佐渡島へ流罪されたことを祈念して営まれる法要を言います。

聖人は鎌倉幕府へ立正安国論を提出してより、幕府からの迫害が続きます。

約2年半、聖人は佐渡島で過ごす事になり、布教活動はストップします。

その間、聖人は現在で言うところの日蓮教学の元となる書物を執筆されました。

その一つが、開目抄(かいもくしょう)と観心本尊抄(かんじんほんぞんしょう)言う書物です。

今回は、観心本尊抄について簡単に説明させて頂きます。


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正式には、『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』と言います。

①如来滅後・・・お釈迦様がなくなって後

➁五五百歳・・・二千年を過ぎた五百年目に入る

  五五百歳とは、お釈迦様滅後の2500年間を5つに区分して仏教の盛衰を表す歴史観です。

  第1の500年→悟りを開く者が多い期間

  第2の500年→瞑想を行う者が多い期間

  第3の500年→仏様の教えを熱心に聞き学ぶ者が多い期間

  第4の500年→仏塔や寺院を建立する者が多い期間

  第5の500年→互いに自説に固執して争う者が多く、正しい教えが損なわれてしまう期間

  聖人在世は、第5に500年に入った時だという解釈の為、「五五百歳」と前書きされています。

③観心・・・自己の心の本性を観察し、その真実を明かにする事。

④本尊・・・もっとも重要な仏様。信仰の対象を言います。

⑤抄・・・長い文章。書物を意味します。

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さて、その内容を私なりに説明させて頂きますね。

仏教の基本は、自己の心の本性を観察することです。

自己の本性を観察すると、行き着く先は宇宙の根本真理であるとされています。

その根本真理こそが本尊(信仰の対象)であるとお示しです。

本尊とは、あらゆる世界、あらゆる領域を貫き、存在する全ての根源となっています。

これらを表現しているのが「妙法蓮華経」に示されています。

「妙法蓮華経」には、根本真理を具現する菩薩の出現が預言されている。

その菩薩が日蓮聖人、自分自身だという自覚が述べられます。

「妙法蓮華経」=根本真理は、全て「妙法蓮華経」の五字に網羅されている。

したがって、「妙法蓮華経」を口称する事によって、この身このまま仏の境地にひたることができる。

「南無」→帰依→信じ、敬い、敬意を示す。

「南無妙法蓮華経」と唱えることによって、仏の世界に入ることが出来る。

そして、法華経の題目を心に信じ口に唱え身に行ずる信心為本の唱題を観心とする。

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難しいですよね・・・。(^^;

私も理解するのに一生かかりそうです。(笑)

うすっぺらく感じられるのを承知の上で、ごくごく短く要約するとするとこうなります。↓

「南無妙法蓮華経」と唱えることが、修行であり、悟り、真理への到達点である。

日蓮宗の一番の特徴は、御題目「南無妙法蓮華経」と唱えることにあります。

それが、どういうことなのか?どんな意味があるのか?どうしてなのか?

それが記されているのが、本抄なんですね。

佐渡島で命がけで書かれた書を、今回はご紹介させて頂きました。

明日は、佐渡法難会の日です。

お題目をお唱え致しましょう。

南無妙法蓮華経




yama






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